zumafish's diary

忘れたくないこと

スケジュールの3つの目的

スケジュールには3つの大きな目的がある。

第一の目的は、いつものごとが完了するかを明確にする。これにより、来週、来月、来年に向けて各メンバーがどういった成果物を調達するかが明確化され、メンバー間である種の契約が結ばれる。
これにより心理的な強制機能が発生し、メンバーの観点、態度、振る舞いは自然に強制される。PMによってスケジュールという強制機能が適用された場合、各メンバーの作業が明らかになる。

第二の目的は、プロジェクトに貢献するメンバーに対してチーム全体における個人の成果物の位置付けを理解させ、各メンバーの協調を促進させる。概要スケジュールが文書化されることにより、メンバー間の依存関係が明らかになる。各メンバーは大抵これがないと個々の作業を行うだけで、その作業が他のセクションにどう影響するかを考える機会がなくなる。
第一目的の強制機能が機能されることで、他の作業者との関連を深く考えるようになる。スケジュールが遅れようと、作業が倍増しようとも各メンバーが互いに行った約束は維持され、第二の目的は達成される。

第三の目的は、進捗を管理し、作業を管理可能な塊をチームに与えること。作業を1-2日で完了する大きさに分割することで作業内容を理解しやすくなる。例えば大工が家完成までの120日のスケジュールを一本で持ってきた場合、最初に何を行うか、どの作業が最もコストがかかるか理解しづらいかと予想する。これを一週間単位のスケジュールにブレークダウンすれば作業内容と完了期日が明確化され、各メンバーには的確な質問を行ったり、置かれた前提を明確化する機会が与えられることになる。

優れたスケジュールによってプロジェクトの見通しが明らかになり、難点や見過ごしを洗い出すことができ、よい成果物を生み出す機会を向上させる。