zumafish's diary

忘れたくないこと

仲間外れにされたくないという集団意識

鳥や蟻が一斉に同じ行動をするように、人間も同じものを欲しがるようになる。我々は社会的な種族であり、群れ行動をとる習性を持っている。何かを決めるとき、他の人たちの行動を参考にする。あたかも自分が何をしたいのか自分自身より他人のほうがよく知っていると信じ込んでいるように。
心理学者はこの現象にピアプレッシャー(仲間圧力)という名前を付けた。この圧力は勿論消費者意識にも影響する。他人が持つものが価値のあるものに見える。他人が欲しがるものはいっそう貴重に見え、品薄感覚が作られると群衆心理が刺激され逃してはならないと思うようになる。他人が持っているものを欲しがるのは人間の本性である。
私たちは脳までが世間に乗り遅れることを嫌う。ヒットソングにせよ、目玉ギフトにせよ、かっこいいデザイナーバッグにせよ、結局のところは自分の欲望に関係なく、自分が何を欲しがる"べきか"という観念に左右されるかもしれない。無意識下ではこのピアプレッシャーにかなり弱い。