zumafish's diary

忘れたくないこと

渇望という要素

働き詰めだった1日の終わりのファストフード。モーニングコーヒー後の煙草。人は誰でも無性に欲しがる。こうした渇望は何の前触れもなくやってくるように思えるが、実際は自分の周囲にある物理的、かつ感情的な刺激が引き金になることが多い。
どんなに意志力が強い人でも渇望状態に入ると引き金に対して無力になりがちである。だからこそメーカーは渇望を生み出す無意識の信号を入れこむ。

例えばコカ・コーラをあげてみる。マーケティング担当者は広告に泡を幾つにすべきか何時間も話し合うらしい。泡は大いに飲みたい気持ちを誘う。炭酸が口蓋に触れた時の冷たい感触を思い出させるのだ。その点を考え、コカ・コーラではユーザーの渇望を誘う必要な泡数の極秘モデルまで作成しているらしい。

この無意識に訴えかける泡や水滴の信号が、単に冷たいという以上に氷のように冷えていることを無意識に訴えかける。それが炭酸飲料の味を百倍美味しく、爽やかにする。