孫子の兵法における危険
その一は、いたずらに必死になること。これでは討死を遂げるのがオチだ。
その二は、なんとか助かろうとあがくこと。これでは捕虜になるのがオチだ。
その三は、短気で怒りっぽいこと。これではみすみす敵の術中にハマる。
その四は、清廉潔白。これは相手の挑発に乗ってしまう。
その五は、民衆の思いやりを持ちすぎること。これでは神経が参ってしまう。
将師に必要なのは、バランス感覚。自身が必死になるのではなく、部下を必死にさせること。潔白にせよ、愛民にせよ、美徳ではあるが、これにこだわると弱点となる。