zumafish's diary

忘れたくないこと

山田洋次が思う面白さ

観客は少しでも作る側の都合を感じたら、少しでも観客や脚本家の強引さを感じたら、心を映画から離してしまう。
芝居の中に嘘を見つけたら全ての潰す。こちら側の都合で何かが進むと人の気持ちがそがれて動かなくなる。途切れるようなものは全て排除。笑いはそういう完璧な配慮の上で成立する。
時々お笑い芸人にお芝居してもらうと余計なことをして笑いを取りに行こうとすることがある。そうしないと不安になるのだろうけれど、彼らはそこにいるだけで面白いということを理解する必要がある。