zumafish's diary

忘れたくないこと

最近の広告って

wikiによると、"広告とは視聴者に何らかの行動を起こすように促すコミュニケーションの形態である"とある。

そもそも広告はメッセージを受け取る側の利便性を考えて作られたもの。岩や壁に描かれ、刻まれ、モノやサービスを何処で手に入れられるのかを伝える手段で、売り手と買い手を引き合わせるための方法だった。ブランディングも、特定の人や会社が信頼性の高い商品を持ってる、あるいは作っていることを証明するためのもの。

現代では受け手に合うようにメッセージをカスタマイズして相手にプラスになるような広告を作り出せるようになった。受け手が何を求めて、何が要らないかを判断してスマートにメッセージを届けることができる。人の邪魔になる広告じゃなくて人の役に立つ広告をうつことによってブランドを構築出来るようになった。

最近の広告のゴールはWebサイトの訪問者や何らかの数値を増やすことじゃなくて、顧客のロイヤルティを獲得することかなと思う。サービスを良くして、顧客とブランドのつながりを強くするのが広告のゴール。とゆうかそもそもそのためのものじゃ…。

ナイキではこの広告の変化に対して、全ての活動を通じてスポーツやアクティビティの素晴らしさを伝えることに力を入れているらしい。ある時はインスピレーションを、ある時はモチベーションを与え、みんな楽しく、効果的にスポーツに取り組めるよう、企業メッセージである"just do it."をサポートしていると聞いた。

広告が進化したとは言うものの、よくTVは死んだ、影響力が実はそんなに無いだろ、とか巷ではよく言われているけどテレビコマーシャルは死んでないし、これからも元気だろうと思う。テレビは人々の情に訴え、インスピレーションを与えるための優れた手段の一つだと思うし、今までテレビが好きだった人たちは見慣れたチャンネルや新しい番組を見ることを求めている。

WebがTVに取って代わるとかよく言う人がいるけどそうとは限らないし、どっちかというと新旧が共存する傾向にある。もし、WebがTVを抜くというようなことがあっても完全に消えるというわけではなくて位置づけが変わるってだけだと思う。

今は昔に比べてWebだけじゃなくあらゆるツールを使えるようになった。限られたメディアを使って広く一般に広げることが広告ではなくなった。リアルなニーズを満たす交流やサービスを提供したプロモーションが成功しているように見える。
最近の広告において重視されるべきは消費者がそこから何を得られるかということ。昔から言われてるが企業が言いたいメッセージを一方的にぶつけるのではない。これは直る気配がないとこもあるけど…。重要なのはコミュニケーションによってどんな風にインスピレーションを与えられるのか、満足させられるか、モチベーションを上げられるのか、報いることができているのか、ということだと思う。